『はじめてでも、いちばん深く占える タロット READING BOOK』(学研)
『ビブリオマンシー 読むタロット』(日本文芸社) の著者
　千田歌秋さんが、【タロットリーディングマニュアル　第3章】を開催!

タロットカードで、最初に占った時のことを思い出してください。

どのように占いましたか?手に入れたタロットを混ぜ合わせ、意味の書かれた冊子や解説書を脇に置いて参考にしながら、カードを引いてみたのではないでしょうか。

最初は一枚引いただけだったかもしれません。ですがすぐに、何枚か並べてもっと深く占おうとしたはずです。解説には、「スプレッド」なる名前で「複数枚のカードの並べ方」が載っています。このポジションが「過去」、こちらが「未来」、一番上に「最終結果」と、あなたはワクワクしながら、まるで秘密の儀式をするかのように、カードを展開していったことでしょう。

こうしてあなたは、熱心にカードの意味とスプレッドを勉強して、やがて解説書がなくても占いができるようになっていったのです。

でもいつしか、疑問が湧いてきます。カードは78枚と決まっていますから、じっくり向き合って覚えていけばいいのですが、スプレッドは種類がたくさんあり、どれを覚えればいいのか、正解が明確に示されていないのです。解説書によって紹介されているスプレッドも多種多様。どれを選んでいいのか分かりません。

結局、どの解説書にも載っている「スリーカード」や「ケルト十字法」などに落ち着き、固定したやり方になっていきます。せっかくなので、いろいろな展開法を試したいのですが、何となくしっくりこないので、結局慣れているいつもの形に戻ってしまうのです。

スプレッドがたくさんある理由は、「この相談内容」には「このスプレッド」が適している、というパターンがあるからでしょう。相談内容が多岐にわたるので、スプレッドも増えていくのです。

しかし、そんなにたくさんの内容の相談を占うことができるのは、おそらくプロだけです。占いを始めて、勉強していく過程では、まだプロではありませんから、せっかくたくさんのスプレッドが本に載っていても、残念ながら使いこなせないのです。

だから、使い勝手の良いものだけを選び、人によってはプロになってからもそのスプレッドで済ませてしまうわけです。それでもダメではありませんが、仮にこんな占い師がいたらどうでしょうか。お客様の相談を聞くなり、それならこのスプレッドでいきましょうと、まるであらゆるカクテルを知っていて、その人に最適なカクテルを瞬時に思いついてくれるバーテンダーのように、その相談内容に最適な展開法をすっと提案してくれる占い師、素敵だと思いませんか?

今回の「タロットリーディングマニュアル」は、皆さんが持て余してしまっている多数のスプレッドをどのように使いこなすか、その秘策を授ける講座です。受講後には、自信をもってスプレッドとは何か、なぜそのスプレッドを使うのか、語ることができるようになっているはずです。オリジナルスプレッドを作るのも簡単にできるようになります。

私もよく質問されます。「何種類くらいのスプレッドを使っていますか?」と。「質問の数と同じだけのスプレッドを使っています」。これが私の答えです。相談内容を聞いて、それに合わせた展開法をその場で決めるのです。もちろん思い付きでやっているのではなく、既存のスプレッドの一部を使ったり、既存のスプレッドに一枚足したり、そんなバリエーションをその都度使っているわけですね。

マティーニというカクテルにも、ダーティーマティーニ、ボンドマティーニ、ギブソン、ジン&イットなど、バリエーションはいくらでもあります。さらにはギブソンのバリエーション、ジン&イットにたまたま今日もらったスダチをしぼるなど、一期一会のカクテル、一期一会のスプレッドが、そこにはあるのです。

たくさんのスプレッドを覚える必要はありません。基本のものだけでいいのです。

代表的なスタンダードカクテルを覚えて、あとはお客様に応じて、ベースのお酒を変えたり、リキュールやジュースを加えたりするだけでも、かなりのカクテルを作ることができます。音楽にたとえると、たくさんの曲を暗譜しまくるのではなく、スタンダードの変奏曲を即興で奏でるイメージで、スプレッドというものをつかんでください。

基本のケルト十字法のスプレッド

たとえばこのようなスプレッドの組み立て方はいかがでしょうか。破局の危機にあるカップルの恋愛相談で、ケルト十字法の左側の十字を二つ作って「相談者と相手の軸」にして、そこに一枚のカードを橋渡しすることで、「二人の間に何があれば(何をすれば)つなぎとめることができるのか」を占ってみる。視覚的に相談者にも分かりやすいですよね。そんな絵画的かつ美しくレイアウトを構築できるような、スプレッドマスターになりましょう。

ケルト十字法をオリジナルに展開したスプレッド

【講座の流れ】

1、分かっているようで分かっていないスプレッド
2、逆位置を取る場合、取らない場合
3、枚数の少ないスプレッドの読み方
4、枚数の多いスプレッドの読み方
5、相談者に合わせてスプレッドを決める
6、オリジナルスプレッドの作り方

【この講座で得られるもの】

・自信を持ってスプレッドを選べるようになる
・カードの読みの解像度が驚くほど上がる
・多数のスプレッドを使いこなせるようになる
・立体的なリーディングができるようになる

【こんな方におすすめです】

・いつも決まったスプレッドを使っている
・スプレッドを覚えたのに使う場面がない
・オリジナルスプレッドを作りたい
・自分以外も占い始めたタロット初級者
・相談者の満足度を上げたいタロット中級者
・無数のスプレッドを駆使したいタロット上級者

【千田歌秋 / プロフィール】

タロットカード占いのできるダイニングバーで働いたことをきっかけに、本格的に占術を学ぶ。その後、占い師として活動を開始。タロットカード、西洋占星術、ルーン文字占い、書物占い(ビブリオマンシー)を得意とする。

自分がオーナーを務める麻布十番の 燦伍(さんご)は、女性1人でも入店しやすいカフェ&バー。隠れ家的なシチュエーションが魅力。

バーテンダーとしても腕をふるい、タロットや占星術をモチーフにしたオリジナルのカクテルや料理を監修。対面鑑定だけでなく、占いイベントや講座の開催、占い師のマネジメントや育成にも力を入れている。

著書に『はじめてでも、いちばん深く占える タロット READING BOOK』(学研)『ビブリオマンシー 読むタロット』(日本文芸社)がある。

【著書】

●『はじめてでも、いちばん深く占える タロット READING BOOK』(学研)

●『ビブリオマンシー 読むタロット』(日本文芸社)

【開催概要】