◎並木さんインタビュー:孤独とは、源からの分離感/怒りっぽい人が隠している秘密の感情
私達の心の中に存在する七つの感情―“喜、怒、悲、憂、思、恐、驚”。それは、単なる心の動きや揺らぎではなく、心と体を結びつける見えない糸のようなもの。この結びつきは古来から、哲学や宗教、そして医学の分野でも深く考察され、体系づけられてきました。
感情は私達の内臓や体調と深く結びつき、時にそのバランスを崩す原因にもなります。
2000年以上も前に編纂された中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、「人の感情は五臓に宿る」と記されています。「怒り」は肝臓を傷つけ、「悲しみ」は肺を弱らせ、「恐れ」は腎臓に深い影響を及ぼす。いきすぎた感情が身体のバランスを崩し、病を引き起こす原因となってしまう。
仏教では、七情は“執着”の一つの形態とされ、特に『法華経』では、執着から解放されることが悟りへの道であり、例えば「喜び」でさえも、執着することで自己中心的な思考に陥り得るのだと。仏教の八正道における「正念」(正しい気づき)では、感情をそのまま観察し、振り回されることなく解放するプロセスを説いています。先の『法華経』でも、喜びは他者と分かち合うことで、執着を超えた本質的な幸せに繋がるとされており、正しい気づきによって、感情はエゴではなく魂の成長を助ける「燃料」となるのです。
また、今回の大きなテーマであり、現代でも欠かせないテーマのひとつが「孤独」。一般的に感じる“孤独感”のイメージは、寂しさや哀しさ、憂いなど。ですが、並木さんは孤独について、1人でいることを指すのではなく、「源」から切り離されたように感じる心の周波数であり分離感であると仰ってます。つまり、孤独感とは、自分の状態をどう感じるかという心の持ちようであると。
例えば、周囲にどれだけ人がいても、私たちは孤独を感じることがあります。その理由は、外側ではなく内側にこそ答えがあるから。孤独を癒すことは、自分自身を「源」へと繋ぎ直すこと。禅の教えにも、「一人で座し、全宇宙と一体となる」という瞑想の境地が説かれています。この境地に達することで、孤独は単なる感覚を超え、全体性への道となると。そのために必要なのは、自分が抱える感情を丁寧に見つめ、感謝を込めて手放していくことなのです。
自分のもののはずなのに、時には暴走し、思うようにならないこともある感情ですが、もちろん、ただ厄介なものではありません。むしろ、生きるためのエネルギーであり、魂がこの世界で成長するために必要なギフト。ですが、溜め込み、蓋をしてしまうと、そのエネルギーは進化を妨げる枷になってしまうのです。
感情に込められている意味と知恵を深く学び、癒し、手放し、感謝を告げることで、新しい地球の波動に調和する、真に健康的な心とからだが手に入れられます。感情の解放は、ただの癒しには留まりません。新しい地球への移行に向かい、創造力や具現化を加速させるエネルギーへと進化するのです。
人体は、宇宙の縮図。私達の臓器は、星々のエネルギーと深く繋がっているとされ、それぞれの惑星が特定の臓器に影響を与えると考えられています。
土星:脾臓(安定、統制)
木星:肝臓(拡大、成長)
火星:胆嚢(意志、決断)
太陽:心臓(中心、生命)
金星:腎臓(調和、愛)
水星:肺(知性、コミュニケーション)
月:脳と生殖器(感受性、潜在意識)
この考え方は、ルドルフ・シュタイナー博士(1861~1925)によるアントロポゾフィー(人智学)が基盤となっています。シュタイナー博士は、単なる肉体としての人間ではなく、精神や霊的な側面を含めた「統合された存在」としての人間理解を追求し、生命の本質に迫りました。そして、医師イタ・ヴェーグマンと共に発展させ、シュタイナー医学として確立。宇宙と人体の関係を重視し、病気の治療や予防において、惑星のエネルギーや自然のリズムを取り入れた独自の医療体系を築き上げたのです。
人の心には、時に迷いが生じます。七つの感情から、より複雑に枝分かれする、思惑、不惑、迷惑、魅惑という感情。私達は日々、揺れ動く感情の波に翻弄されています。ですが、この「惑い」が象徴する感情は、宇宙と人間の関係を映し出す重要なキーでも。「惑い」は、時に混乱を生みますが、成長のための「揺らぎ」にもあります。迷うからこそ、時に立ち止まり、自分自身の意図と向き合い、また進んでいく。
惑う心を受け入れ、内なる宇宙との対話を深めることで、惑星のリズムと共鳴する生き方を実現する。それは、並木さんの提唱する「真の統合」に繋がります。まさに、私達人間は、単一の存在ではなく、宇宙の叡智を映す鏡なのです。
2025年の宇宙元年の節目である春分。新しい地球のエネルギーが動き出す時こそ、今まで目を背けてきた感情と向き合うことが最重要。自分の足枷となっていた感情に「ありがとう」と告げ、自分自身を新たなステージへと導く2日間です。
感情は目には見えませんが、私たちの心を動かし、人生に深い影響を与える力を持っています。ディズニー&ピクサーが世に贈りだした映画『インサイド・ヘッド』(2015)は、この感情をキャラクターとして形にし、物語として紡いでいます。
例えば、「悲しみ」。単なるネガティブな感情ではなく、人間関係を深めて心を癒す力を持つことが鮮やかに描かれています。主人公ライリーが「喜び」だけで乗り切ろうとした時、感情のバランスを失い成長が停滞します。ですが、「悲しみ」を受け入れることで、家族との絆を取り戻し、自分自身を癒すのです。
この物語は、感情が私たちの意思決定や人間関係、成長にどれほど深く関与しているかを教えてくれます。そして、対極の感情が共存することで、人生はより豊かに。そんな感情の本質をユーモアと感動で描き出し、心と向き合うヒントを与えてくれる一作です。
感情を手放していくのは、自分のエゴとスピリットを統合していく扉を開いていくことなのですよね。けれども、感情を利用していくのは、自分の感情を、例えばもう既になったかのようにありありと五感を通して感じていく。具現化に必要なエネルギーとして感情を使っていくという言い方はできますね。
いっぱいいますよ。自分の中にある感情に目を向けたくないと思っている人の特徴というのは、“怒りっぽい”というのがあります。いつも言っているように、“怒り”というのは蓋になっていて、自分の中に見たくない感情を押しやる時にするもの。だから、押しやりたいと思うもの、見たくないと思うものを多く持っている人は、すごく怒りっぽくなるんです。常に蓋をし続けるからプンプンプリプリしていて、「どうしてそんなに怒ってるの?」って言われちゃうような感じです。
そうです。恐怖に向き合いたくないから、怒りという蓋をして恐怖を見なくて済む。なぜなのか。その恐怖にちゃんとチャンネルを合わせていくと、解放が起きてしまうのですね。見たくないから、そこに意識を向けないための蓋として使う。だから、ずっと意識を向けないで怒り続けることにはなっても、癒していく、解放していくという動きには絶対にならないんです。
そう、これをもっては先にはいけないからね。絶対に
なります、それを持ってるが故に。
これからもっと、春分を超えて次元上昇のプロセスが加速するという話をしていますよね。龍と鳳凰のエネルギーが統合して、麒麟を迎え入れる器を作るんだよって。そうすると、次元上昇という流れが加速し、よりパワフルになっていく。すると、これに軽やかに乗っていくためにはもちろん、自分自身も軽やかになっていく必要が生じるのです。つまり、感情をちゃんと昇華させていくということですね。これは絶対的に必要です。
なぜならば、チャンネルが単純に合わないからです。「こんな悪い人は要りません」とか、そういう話じゃないですよ。本当にシンプルに、「いかに1秒前までの自分を水に流せるかが大事だよ」と何ヶ月も前から伝えてきました。それは、そこにあるんです。
だから、もうこの春分までに、できるだけ開放していく。春分後だって続いていくのだから。そのプロセスの中で、どんどん解放が上手にできるようになった人達が、“波乗りが上手にできる人”になるんですよね。
そうするともう、見る景色がバンバン変わっていくので、今度はそっちの先の方にチャンネルがめちゃめちゃガチッと合って、変化していくことに対するワクワク感、喜びという表現をしてもいいかな。これが勝っていくので、もっと外しやすくなっていくんですよ。
核家族になって久しいけれど、やっぱり孤独がキーワードになるのが多くなりましたね。
あります。エネルギー的な観点から見ると、“怒りはここ、悲しみはここ”というのは確かにあります。そこが病気を引き起こしがちになったりします。逆に、病気を患っている人がその感情を解放していくことで、病気から解放されることもあります。
でも、孤独はシンプルに“分離”ですからね。分離しているから孤独感を感じられるんだから。言い方を変えると、源からの分離感が孤独感。だから、僕たちが源に向かって、今どんどん統合していく流れの中で、繋がれば繋がるほどに孤独の「こ」の字もなくなる。それは一人で住んでいるとか、周りに友達がいないとか関係ないです。単なる周波数だから。あなたが繋がっていれば、孤独感はどうやったって感じられないのです。
だって、都会にいたって孤独感を感じる人はいっぱいいますよね。「周りにあんなに友達いるのに」と言われる人が、でも、ポツンと孤独感を感じたりするでしょう。関係ないんです、人がいるとかいないとか。
【並木良和プロフィール】
「本当の自分」に一致して生きるための「統合(LDLA)」を伝え、本来の人間が持っている能力や生き方、そして目醒めた状態で人生を謳歌する「在り方」を、自らの体験を通して国内外を問わず世界に教示している。今や、即日満席となる講義やワークショップ。抜群のわかりやすさとその「人間性」から大勢の人を魅了し、師事を熱望する人が急上昇している。現在は、人種、宗教、男女の垣根を越えて「目醒め」の招待状を届ける活動と共に、高次の叡智に繋がり宇宙の真理や本質である「愛と調和」を世界中に広めるニューリーダーとして、ワークショップ、セミナー、スクール等の開催を活発に行っている。著書に「みんな誰もが神様だった」「あの世がしかける、この世ゲーム」「目醒めへのファイナルメッセージ」他があり(いずれもベストセラー)、執筆活動と同時に、YouTube、アメブロ、DMMオンラインサロン等のネット世界でも活躍の場を広げている。また、2021年12月22日、冬至に両国国技館での並木良和、単独イベントを行い5,000人を集客、完売。同日、オンラインでも世界各国から5,000名弱の方々がこのイベントを観覧するほどの人気である。
【概要】
開催日/時間 |
2025年3月15日(土) ・4月19日(土) / 13:00-17:00 |
料金 |
[会場参加]9,000円(税込)/[オンライン参加]8,000円(税込) |
会場 |
ビジョンセンター田町 |
その他事項 |
※録画視聴あり※セミナー開始2時間前以降のご注文は基本アーカイブ配信と認識してください。 |
主催 ・企画 | 主催:エルアウラ/企画:合同会社neo |
文章制作・インタビュー |
合同会社neo(ENDO) |
【お申込み受付について】 |
【録画について】 |
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